誰が・どこで・何を言ったか
2026年8月9日に配信されたReHacQの生配信(6時間34分)に、ひろゆき氏と西村ゆか氏がそろって出演した。乙武洋匡氏、教育経済学者の中室牧子氏、西田亮介氏、高橋弘樹氏を交えた雑談形式のニュース番組で、新党の話題は冒頭(0:08〜0:24)と中盤(1:44〜2:02、2:25〜2:35)に分かれて登場する。
このサイトでは新党を扱う3区間のみを収録している。番組全体は新党とは無関係の話題が大半を占める。
「騙し討ち」の正体は、設立日の指定だった
結成以来の最大の争点だった「妻に知らせず設立した」という話に、本人の口から説明がついた。
- 政治団体の設立日は、届出日の前後1週間の範囲で自由に指定できる。 ひろゆき氏はこれを知って「覚えやすいから」という理由で設立日を「海の日」(7月20日)に指定した
- 実際に東京都選管へ届出をしたのは7月27日。妻に「政治団体を作ろうと思う」と話したのはその前の7月23日
- 結果として、書類上の設立日(7月20日)が、妻に話した日(7月23日)より3日前になった。ゆか氏側から見れば「話される前にすでに設立されていた」ことになる
- ひろゆき氏は「これは完全な誤解なんです。海の日にしたかっただけだから」と説明。さらに「海の日は毎年変わる」ことを後から知ったとも明かした
- 8月7日(木)に泉氏を交えて会い、経緯を説明して謝罪したという
これまで報じられてきた「騙し討ち」という表現の発端が、事務手続き上の日付指定だったことになる。ゆか氏がABEMAで語った「7月23日に初めて聞いた」という時系列とも矛盾しない。
なお謝罪の後、ひろゆき氏はゆか氏に党のウェブサイト制作を発注したという。ゆか氏はGMOやYahooで働いていたウェブディレクターで、費用は政治団体からではなく自身のポケットマネーから支払うとした。理由は「政治団体で発注すると身内発注と叩かれる」。
出馬は「今は出ない」— ただし交渉のカードとして
自身の出馬について、ひろゆき氏は条件を明示した。
- 「今は出ないです」。ただし「どう考えてもこれ出ないとどうしようもないという状況になるんだったら、僕が出る可能性はあります」
- 想定しているのは現職首長との交渉。「この公約を入れてくれるんだったら現職も応援します。ただ入れないんだったら対抗馬を出しますよ」という駆け引きで、その対抗馬がひろゆき氏か泉氏になり得るという構図
- パネリストからは「泉氏は参議院議員を辞めてまでカードを切るのは重い。実質カードは1枚」「泉氏は知事選か政令市長選に出るのでは」「自分は神奈川県知事選と受け止めた」といった読みが出た。これらは出演者の推測であり、本人の発言ではない
ひろゆき氏自身が出した政策提案
「公約のどこにひろゆき要素があるのか」という問いに、具体的な提案が示された。
3人目以上の子どもに月1万円を出したい
理由は費用対効果だという。「結婚していない人に結婚させようは、すごく難しい。結婚している人が子ども一人はある程度容易。子どもがいる人が子どもを増やすのは、もうちょっと簡単」。すでに子どもがいる家庭にもう一人という方向が、経済的に最も効率が良いという整理である。
党の公約の中心には「日本人を増やした方がいいよね」という一点を据えるとし、「これを政策のど真ん中にする政党は今のところない」と語った。
公約で縛る範囲と、議会に否決されたとき
違約金付き公正証書で縛る対象について、より詳しい線引きが語られた。
- 議会を通さず首長権限で実現できるものは、1年以内に実現する
- それ以外は予算案・条例案を提出するところまでを約束にする
- 専決処分(議会を通さず首長が決定する手法)は使わない。「そこまではするつもりはない」
- 議会に否決された場合も問題ないという立場。「どの議員が反対したかが見える」ため、有権者が次の選挙で判断しやすくなる。「1年目で失敗しましたとなったとしても、情報は増える」
これに対し中室牧子氏が、教育政策の評価指標を引き合いにKPIの置き方への懸念を示した。「公約の実現ではなく提出をKPIにすると、売名目的で出て、形だけ議会にかけて根回しも説得もしない候補が出てくるのではないか」。ひろゆき氏は「議会が否定するのであれば、その地域はそれを必要ないと思っているということ。それは民主主義なので」と応じた。
「首長は何もしなくても回る」という現状認識
首長を標的にする理由として、行政の実態についての見立ても語られた。
- 首長が何もしなくても、副市長や行政のプロが実務を回すので大きな問題は起きない
- 予算案を議会と別の内容に変えた首長は、ニュースになるほど珍しい。「石原さんもニュースになった。泉さんもニュースになった」
- 「市長というポジションにつきたかった人ほど、何もやろうとしない」。何もしなければトラブルも起きず、任期を重ねられるという構造
- 区長の待遇として、年収約1,000万円に加えて4年ごとに退職金が出る点にも言及があった
「首長は変える権限があるのに変えていない。だったら使ってみない?使わせてみない?というふうに思ってる」というのが、この構想の出発点だという。
石丸新党とは競合しない
石丸伸二氏の「再生の道」との関係についても踏み込んだ。
- 再生の道の人が新党の枠で立候補してくることは「全然OK」。石丸氏本人についても「全然OK」
- 現職の首長でも、政策が合えば支援・推薦し得る
- 決定的な違いは標的。「首長以外は、受かっても社会は何も変わらない」。議員が一人増えても社会は変わらないが、首長が変われば予算と人事が変わる、という整理
応援の中身も具体的に語られた。無名の候補でも、ひろゆき氏か泉氏が応援演説の初日に入れば、地域のテレビカメラに映り、YouTubeの切り抜きが回る。「結果としてその地域の中では泡沫ではなく、それなりの有力候補になる」。
なぜ泉房穂氏と組むのか
「いつから政治活動をしようと思ったのか」という問いへの答えも記録しておく。
3年前に泉氏と共著を作ったときから「やるんだったら全然手伝いますよ」と伝えており、今回は泉氏の側から動いたことがきっかけだという。泉氏を選んだ理由は「嘘をつかないというのが結構大事」で、いい歳で食いっぱぐれる必要がなく、弁護士・国政・市長のすべての経験を持っている点を挙げた。
これでダメだったら、もう無理だなと思って僕は納得できると思うんですよ。なので自分でも納得したいんですよ。できないのか、できるのか
運営者コメント
結成から2週間近く「妻の反対」が最大のニュースであり続けたが、その発端が設立日を海の日に指定したという事務手続きだったことが本人の口から明かされた。ゆか氏がABEMAで語った時系列とも整合しており、この件はひとまず決着したと見ていい。
内容面では、公約で縛る範囲が「首長権限で実現できるものは実現、それ以外は提出まで」と一段細かくなった点、そして現職の首長も支援対象になり得るという方針が新しい。「候補者を立てて勝つ政党」ではなく「公約を飲む首長を増やす仕組み」として設計されていることが、より明確になっている。
※本記事は上記動画の内容を運営者が独自に要約したものです。正確な発言は必ず元動画でご確認ください。
